寒くなってくると、幼児界隈ではいよいよ感染症の季節。
戦々恐々とする日々になりますね。
2023年は一年中コロナとインフルエンザが流行していた印象でしたが、2024年は 溶連菌 と マイコプラズマ肺炎 が特に話題になっていたように感じます。
今回は、私が調べた マイコプラズマ肺炎 について、子育て目線から情報共有していこうと思います。
一緒に感染症対策をしながら、今年の冬もなんとか乗り切りましょう。
※私は医療従事者ではないので、今回の記事は情報共有の一つとしてご覧ください。感染症の症状が気になる方は自己判断せず、必ず医療機関を受診しましょう。
マイコプラズマ肺炎とは

マイコプラズマ肺炎とは、肺炎マイコプラズマと呼ばれる細菌に感染して起こる呼吸器の感染症です。
小児や若い世代に多く、患者の約80%が14歳以下という報告があります。
1年中感染の可能性がある感染症ですが、空気が乾燥する秋から冬にかけて患者数が増える傾向にあります。
私自身も子どもが生まれてからよく耳にするようになった感染症のひとつです。
【症状】
発熱
倦怠感
咳
頭痛など
基本的には 一般的な風邪と似た症状 が多く、軽症の場合は風邪と区別がつかないこともあります。
ただし、特徴的なのは しつこい咳。
熱が下がった後も 3〜4週間ほど咳が続く ことがあり、ここがマイコプラズマ肺炎の大きな特徴です。
小児患者の多くは軽い気管支炎で済みますが、一部の人は肺炎になったり重症化する場合があります。
また、5~10%未満という確率で、中耳炎、胸膜炎、心筋炎、髄膜炎などの合併症を併発するという報告があるそうです。
感染経路は一般的な感染経路と同じ、飛沫感染と接触感染。
感染した人の咳やくしゃみの飛沫を空気から吸い込んだり、唾液や鼻水などに接触することでも感染します。
細菌とウイルスの違い
マイコプラズマ肺炎は細菌が原因で感染するものですが、そもそも細菌はウイルスとどう違うのでしょうか?見ていきましょう。
| 細菌 | ウイルス | |
| どんな存在? | 生物 | 生物と非生物の中間的存在 |
| どうやって増える? | 栄養があれば単独で増殖 (実はその辺に存在していたりする) | 細胞分裂により増殖 (細胞に感染しないと増殖できない) |
| 予防法は? | ワクチンなど | ワクチンなど |
| 治療法は? | 抗菌薬(抗生剤)など | 抗ウイルス薬や中和抗体薬など |
| 具体例 | マイコプラズマ肺炎 百日咳 溶連菌感染症など | インフルエンザ RSウイルス感染症 はしかなど |
こうして見ると、同じ「感染症」でも原因が全く違う ことが分かりますね。
実体験|抗生剤が効く病気・効かない病気
我が家の例ですが、 一般的な風邪で抗生剤が処方されることはほぼありません。
逆に、子どもがインフルエンザにかかったときは タミフルなどの抗ウイルス薬 が処方されました。
また、子どもが1〜2歳の頃にRSウイルスに感染したとき、「抗生剤は使わないんですか?」と先生に聞いたところ、
「抗生剤は細菌に効く薬なので、RSウイルスには使わないんですよ」
と教えてもらったことがあります。
この経験からも、細菌とウイルスでは治療のアプローチが全く違う ということがよく分かりました。
マイコプラズマ肺炎の診断方法
マイコプラズマ肺炎の診断方法には主に以下の方法があります。
採血による診断:判明まで数日かかることもあり、時間がかかる。
咽頭をぬぐうことによる診断:細菌量が多いと検出されることもあるが、精度が低い。
遺伝子増幅法(PCR検査):比較的短時間で検出可能で、精度が高い。
PCR検査以外の検査方法は、細菌量が一定数ないと検出できないため、検査をしても診断がつかない場合があります。
そのため診断がつかないまま人が密集する場所で感染が広まる可能性が高く、小児患者が増える傾向にあるわけです。
マイコプラズマ肺炎の治療
マイコプラズマ肺炎は軽症で済む場合が多く、自然治癒で完治する方も少なくありません。
ただし、発熱や咳が長引いて受診した場合は、抗菌薬(抗生剤)による治療が実施されます。
マイコプラズマ肺炎は抗菌薬治療が有効なので、抗生剤を処方される方も多いと思います。
最近増えている耐性菌
最近は、抗菌薬に耐性を持つ耐性菌の感染が増えていて、処方された抗生剤を飲み切っても症状が完治しない場合が増えているようです。
適切な抗生剤治療をしたにもかかわらず、咳や発熱が続く場合は耐性菌が原因の可能性もあるため、病院を受診しましょう。
厄介なのは咳。夜に悪化しやすい理由
マイコプラズマ肺炎の特徴的な症状である咳は、厄介な症状です。
特に就寝時は、副交感神経が優位になることで気道が狭くなり、咳が出やすくなると言われています。
我が家でも、就寝時に咳が激しくなる傾向があり、寝ていたのに激しく咳込んで吐いてしまったりと、発熱よりも厄介な症状だと感じています。
我が家で実践している咳対策
我が家ではビーズクッションを使って、上体が少し起きている角度で寝たり、部屋を加湿したりして対処しています。
子どもたちは咳止めや張るタイプの咳止めも有効なことが多いので、ドクターと相談して、可能であればそういった薬も処方してもらっています。
日中は、飴やはちみつを舐めて喉の粘膜を潤わせたり、ショウガを使った料理を取り入れたりしています。
家庭療法ではありますが、意外と効果があるので、おすすめです。
抗生剤の処方について
子どもの感染症で病院を受診すると、抗生剤の使用を嫌がるドクターがいらっしゃったことはないでしょうか?
私も「抗生剤はあまり使わない方がいい」という話を聞いたことがあって、効くけどあまり出してもらえない薬という認識がありました。
でも調べてみると、抗生剤を慎重に使う理由がしっかりあることが分かりました。
抗生剤を控える理由①いい細菌まで死滅してしまうから
抗生剤は、体内に存在するいい働きをする細菌まで死滅させてしまうことがあります。
その結果、お腹がゆるくなったり(大体は整腸剤とともに処方されます。)、逆に免疫を下げてしまったりしてしまいます。
そのため、特に子供は体がまだ未熟なので、できるだけ抗生剤に頼らない治療が選ばれることが多いんですね。
抗生剤を控える理由②耐性菌をふやさないため
抗生剤を繰り返し使用していると、体内にも抗生剤に耐性のある細菌が増えてしまい、必要な時に抗生剤の効果が出なくなってしまうことがあります。
特定の抗生剤に耐性を持つことを薬剤耐性と言いますが、薬剤耐性菌が体内に増えることを防止するため、抗生剤の多用は避けられるわけです。
親としては早く治したいけれど…
親としては、効き目がありそうな抗生剤ですぐ治したいと思ってしまいます。
しかし実際には、十分な睡眠や栄養を摂ることで自己免疫を高めることの方が重要と言えますね。
必要な時は、もちろん処方される
とはいえ、医師が必要と判断した場合には、適切な抗生剤がしっかり処方されます。
抗生剤は「症状が落ち着いても、処方された分は飲み切る」ことが基本です。
途中でやめてしまうと、細菌が生き残ってしまい、耐性菌を増やす原因にもなるため、自己判断で中断しないことが大切です。
※この記事は、抗生剤を処方する医師を批判する意図はありません。
医療的判断は専門的な知識に基づいて行われるものなので、私もいつもドクターを信頼しています。
疑問があるときは、遠慮せずに相談しながら治療を進めていくことが大切ですね。
マイコプラズマ肺炎の予防
マイコプラズマ肺炎にはワクチンがありません。
そのため一般的な感染症対策をしていく必要があります。
手洗い・うがい
マスクの着用
人込みを避ける
タオルの共有を避ける
喉や空気の加湿など
特にマイコプラズマ肺炎は咳が感染を拡大させる要因となっているので、咳エチケットはしっかりと守っていきましょう。
教育機関や保育機関を休むかどうかはドクターの判断
実は、マイコプラズマ肺炎は 新型コロナやインフルエンザと同じ「5類感染症」に分類されています。
ただし、学校保健法での扱いは少し異なり、
- 新型コロナ・インフルエンザ → 第2種学校伝染病(出席停止期間が明確)
- マイコプラズマ肺炎 → 第3種学校伝染病(出席停止期間が明確ではない)
となっています。
マイコプラズマ肺炎の場合は、「感染の恐れがないと認められるまで」という、かなり幅のある規定になっているため、最終的には ドクターの判断 がとても重要になります。
登園・登校の目安
一般的には、
- 熱が下がっている
- 咳がある程度おさまっている
- 全身状態が良い(元気・食欲がある)
といった状態であれば、 咳エチケットを守りつつ登園・登校できるケースが多いようです。
ただし、これはあくまで目安で、医師の判断が最優先 になります。
診断されていない場合でも、症状があるときは相談を
マイコプラズマ肺炎と診断されていなくても、
- 咳が強い
- 発熱が続く
- 風邪症状が長引く
といった場合は、ドクターと相談しながら登園・登校を決める のが安心です。
特に小さな子どもはマスクを徹底できないため、咳が多い時期は無理に登園させない方が良い場合もあります。
我が家の実体験
長女がマイコプラズマ肺炎にかかったときは、検査結果が出るまでの約5日間、学校を休むように とドクターから指示がありました。
次女は無症状でしたが、念のため幼稚園に確認し、
- 症状が出たら休む
- 登園時はマスクを着用する
という形で対応しました。
家庭ごとに状況が違うので、医療機関や園・学校と相談しながら決めるのが一番安心 だと感じています。
適切に対処していきたいマイコプラズマ肺炎

「肺炎」と聞くと少し怖い印象がありますが、調べてみると 軽症で済むことが多く、適切な抗生剤治療で対処できる感染症 だということが分かりました。
我が家でも以前、家族4人全員がしつこい咳に悩まされた時期があり、発熱した私と下の子は抗生剤を処方され、しっかり飲み切って回復しました。
特に診断はされていませんでしたが、今思えば百日咳やマイコプラズマ肺炎だった可能性もあったのかもしれません。
家族がいる以上、感染症とはどうしても長い付き合いになります。
だからこそ、
- 正しい知識を持つ
- 必要なときは医療機関を受診する
- 日々の生活で免疫を整える
この3つを意識しながら、無理なく対処していきたいですね。
「マイコプラズマ肺炎ってどんな病気?」
と疑問に思っている方の 少しでも参考になれば嬉しいです。
おまけ|自己免疫の高さが重要
子育て中は1年中感染症に悩まされるものですね。
同じ家族でも自己免疫の強さで症状の出方が全然違うと日々感じています。
私と長女はめったに熱が出ません笑
私自身は多少の熱なら気合で乗り切れるタイプなので、重症化もしにくい気がします。
一方で、夫と次女はすぐ熱が出るタイプ笑
夫はバセドウ病の影響も感じられますが、私より体が弱い感じ…笑
次女はまだ年齢的に仕方がない部分もありますが、すぐ熱を出し、すぐ吐きます笑
規則正しい生活と、適度な運動、バランスの良い食事、そしてしっかりとした睡眠。
こうした 基本の生活習慣で免疫を整えること なんだなと改めて感じています。
家族みんなで免疫を高めながら、感染症の季節を乗り切っていきたいですね。




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