未成年NISA解禁迫る!子どもの資産の賢いお引越し戦略

10 ノンOWゾーン

こんにちは、しょーちゃんです。

年始の解散総選挙を終え、2026年も慌ただしく2ヶ月が過ぎましたね。

子供の将来を思い、さまざまな政策に目を凝らして投票先を思慮しましたが、いち個人投資家として気になるのはやはり今後の経済政策
なかでも最近は、「NISAの対象年齢引き下げ(未成年者への適用)」に関する議論が活発化していて、その動向から目が離せません。

今回は、「ジュニアNISAに間に合わなかった世代」「特定口座で子供の資産を運用している」という親御さんにとって、重要なテーマ―――
「NISAへのお引越し」を見据えた、これからの戦略についてお話していきます。

NISAの基本をおさらい!どんな制度なのか

NISAとは、Nippon Individual Savings Account の略。
直訳は日本版個人貯蓄口座ですが、投資で得た利益に税金がかからない、少額投資非課税制度のことを指します。
イギリスのISA(Individual Savings Account)という制度をモデルにしていて、それを日本向けにアレンジした制度になります。

通常、株や投資信託で得た利益には、20.315%の税金がかかります。NISAを利用すると、年間の投資上限や、年齢要件があるものの、一定の金額まで非課税で運用することができる、お得な制度です。
同じ運用成績でも、税金がかからず手元に残るお金が増えるのであれば、NISA口座を上手に運用していきたいですよね。

資産運用

子ども用の運用方法として、これまではジュニアNISAという制度がありましたが、2023年で新規受付が終了。
現在は18歳以上の成人からしかNISA口座を開設できない状況です。

ただし、最近は未成年者へのNISA解禁に向けた議論が進んでいて、「子どもの名義でNISA口座を開設して、教育資金や将来のために資産運用を始める」ということが現実味を帯びてきています。
今後の制度改正に注目が集まる中、親としてどんな準備ができるのか。
一緒に考えていきましょう。

NISAについてはこちらの記事でも解説しております↓↓

我が家の運用状況|ジュニアNISAには間に合わなかった

私の投資デビューは、2021年10月。楽天証券で当時の「つみたてNISA」口座を開設し、余った楽天ポイントを毎月数千円ずつ運用に回すという、かなり控えめなスタートでした。

当時は投資に関しての知識もほとんどなく、「最近良く聞くし、ポイントなら実質タダみたいなものだし…」という軽い気持ちで、妻にも相談せずに始めたのを覚えています。

それでも、半年ほど経つと、ポイント投資だけでも少しずつ増えていく残高に驚き、「このまま適当にやっていてはもったいない」と感じるように。
そこからは給与の一部を投資に回すよう工夫し、本格的に積立投資を行っていくようになりました。

さらに1年が経つ頃には、投資に関する知識も少しずつ身につき、「子どもの将来のための貯蓄も、現金のままではもったいないのでは?」と考えるように。

しかし残念ながらちょうどその頃、ジュニアNISAの新規開設が終了してしまい、非課税枠を使った運用はできない状況に…。
「せっかくなら非課税て運用したかった…」という思いはありましたが、現金のまま寝かせておく機会損失の方が大きいと判断し、あえて課税される「特定口座」での運用をスタートすることにしました。

特定口座とは?
証券会社が税金の計算や納付を代行してくれる便利な口座です。NISAのような非課税のメリットはありませんが、投資初心者でも管理しやすいのが特徴です。

我が家の選択|楽天証券の未成年口座を活用

我が家には現在、小学生と幼稚園児の娘たちがいます。
2022年12月に楽天証券の未成年者口座を開設し、現在まで毎月「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」への積み立て投資をしています。

それぞれの積立金額は以下の通り。

・長女(小学生) :月12,000円
・次女(幼稚園児):月10,000円

【子どもたちの積み立て事情】
開始時期は同じなので、次女の方が「18歳になるまでの運用期間」が2年長いという理由から、月々の積立額を調整しています。
投資に充てているお金は元々子供達名義の銀行口座に貯まっていたお金(出産祝いやお年玉、児童手当など)から捻出し、私の給与から回している分は今のところ1円もありません。

なぜオルカン?投資対象の選び方

子どもたちの投資先にオルカン(全世界株式)を選んだ理由は、より広く分散された投資先の方が安心感があると感じたからです。

「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」、通称オルカンとは?
世界中の株式に分散投資できるインデックスファンド。 これ1本で、先進国・新興国を含む約50カ国以上の株式市場に幅広く投資できるのが最大の魅力。初心者にもわかりやすいシンプル設計になっていたり、リスク分散や信託報酬のコスパの良さなど、安心感を重視したい方におすすめの投資先と言えます。

ちなみに、私自身のNISA口座では、つみたてNISA時代から一貫してS&P500に100%投資しています。投資界隈での永遠のテーマ「全世界株vs米国株」論争に対する答えとして、どっちにも投資してみたいというエゴも、正直ちょっとあります笑

S&P500(エス・アンド・ピー・ファイブハンドレッド)は、アメリカの代表的な上場企業500社で構成される株価指数のこと。オルカンが世界全体に分散投資なのに対して、S&P500はアメリカに集中投資するスタイル。どちらが正解という話ではなく、リスクとリターンのバランスや、自分の価値観に合うかどうかという視点から、選ばれることが多いと言えます。

運用3年で利回り45%超え!でも徐々に増えている課税額

そんなこんなで試行錯誤しながら始めた子どもたちの資産運用も、気づけば丸3年が経過。
現在、姉妹ともに利回りは脅威の45%超えと、想像以上に順調に育っています。

ただし、前述の通り、特定口座での投資には売却益に対して約20%の税金がかかります。
運用益が増えるはうれしい反面、「将来の課税額」もじわじわと膨らんでいるのが、今の悩みどころです。

だからこそ、未成年NISAが解禁されたら、1日でもはやく非課税口座へ資産を「お引越し」したいというのが、今の正直な気持ち。
心穏やかに子どもたちの資産が育っていく様子を見守れる日が来ることを願っています。

未成年NISA解禁!その時どう動く?4つの選択肢を検証

検証

そこで将来、未成年でもNISAが使えるようになった時、特定口座にある資産をどう移すべきか。
4つのパターンを比較検討してみました。

1.毎月取り崩し作戦

特定口座の残高を毎月定額売却してNISA口座で積み立てていく作戦です。
メリットとしては、現金の減りは緩やかであること。デメリットとしては、引越し完了までかなり時間がかかるということです。
現在の特定口座での投資分の利回りが良くなると、引越し完了がどんどん伸びるという終わりの見えない作業になる可能性も。機会損失という観点から、一番論外かなというのが結論です。

2.一括売却からの再積立作戦

これは今の特定口座の資産を一括売却し、現金化します。それを元手に再度これまでの積み立て額と同じ額をNISA口座でも積み立てる作戦。
課税が一括売却時の一回で済むメリットがありますが、現金を手元に蓄えておく期間が長くなってしまいます。

なぜ現金のまま置いておくと損なの?
昨今の円安やインフレの影響からもわかる通り、現金の価値というものは時代ともに減っていくというのが基本です。
ひと昔まえまでは100円で買えていた缶ジュースもいまや200円くらいしますよね。
裏を返して見ると、昔の100円には缶ジュース一本分の価値があったのに、現代の100円には缶ジュース半分の価値しかなくなってしまったわけです。
20年後の未来のスーパーでは、100円で変えるものはもうなくなっているかもしれません。

3.一括売却からの一括投資作戦

特定口座の資産は一括売却までは2番と同じで、現金化した資産を元手にNISA口座で一括購入する作戦です。
最速で引っ越し完了できる一方で、資産額によってはその年の積み立て投資枠を埋めてしまうというデメリットや、売却や購入のタイミングによっては大幅に資産額を減らしてしまうリスクがあります。

若干、投資よりも投機的になってしまうというのが懸念点です。

4.一括売却からの倍額積立作戦

現在の積立投資株を一括売却するのは2,3と同じですが、増えた元手+これまでと同額をNISAで積み立てていきます。これまでと実質的な負担額は変わりませんが、資金となったプラスアルファ分があるので、一定期間倍額積立をしていくことが可能となります。
投資効率と確実性のバランスが取れる一方で、売却額に応じた、一定期間倍額積立を行う期間の算定や、積み立て設定の変更手続きなど、一時的な管理の手間が増えます。

結論:我が家は「4:一括売却からの倍額積立作戦」を選びます。

なぜ一括売却からの倍額積立が最強なのか

なぜこの戦略が最強だと感じたのか。理由は3つあります。

①税金の先払いによるメリット

45%も利益が出ている今、あえて税金を払って利確することで、「課税対象をリセット」します。

とにもかくにも、課税される額を減らせるのならそれに越したことはありません。引っ越しの最優先事項は如何に早く課税口座内で運用されている期間を短くできるか。
一括売却時に支払う税金は、ここから先10年、15年と続く運用益をすべて非課税にするための必要経費という考え方です。

② 機会損失の徹底回避

投資の鉄則は「相場に居続けること」。
一括売却した資金を、通常積立に上乗せする形で「倍額」で市場に戻していくことで、現金として眠る期間を最小限に抑えます。

③ 児童手当との抜群の相性

これまで通り「児童手当」を原資とした積立(長女1.2万、次女1万)を継続しつつ、そこに売却資金を同額ずつ上乗せ。
実質的な「入金力」を2倍にして、最速で非課税枠の中へ資産を移動することで、複利のパワーを最大化させる目論見です。

気になる税務と「名義預金」対策

「子供名義でこれだけ増えると税金や贈与が心配」という方も多いはず。
我が家が徹底しているクリーンな運用フローがこちらです。

特定口座(源泉徴収あり)なら会社への報告は基本不要

我が家が運用しているのは、特定口座の中でも「源泉徴収あり」のタイプ。
この口座を使っていると、一括売却しても証券会社が税金を差し引いてくれるので、基本的に確定申告は不要。会社への報告義務も発生しません。
ただし、以下のような例外もあるので注意が必要です。
・住民税の申告方法によっては、会社に通知が行く場合がある
・ほかの所得と合算して、一定額を超えると確定申告が必要な場合も

また、源泉徴収なしの特定口座や、一般口座を利用している場合は、自分で確定申告が必要になります。扱いが大きく異なるので、お子さんの口座の種類を事前に確認しておきましょう。

子どもの資産として運用することで贈与税問題も明確化

子ども名義の資産運用を行う際に重要なのは、「名義」と「実際の資金の出どころ」が一致していることです。
我が家では、児童手当やお年玉、それぞれの出産祝い金など、もともとこどもに向けて渡されたお金を、子ども名義の銀行口座に分けて管理しています。さらにその口座から、子ども名義の証券口座へ資金を移して運用しています。
この運用方法は、「子どもの固有財産」として名義と実態を一致させる運用となり、贈与税の対象にはなりにくいとされています。
我が家では親の資金と混ざらないように管理しているため、税務上も「名義だけ子ども」「実態は親の資金」という誤解を避けられ、安心して長期運用ができる仕組みになっています。

最終出口|18歳での「資産のバトンタッチ」

バトンタッチ

私が「親として果たしたい」と考えている大きなゴールの一つが、娘たちが18歳になるタイミングでの”資産のバトンタッチ”です。
単に口座を渡すだけでなく、これまで育ててきたお金の意味を伝える儀式として位置づけています。

予定している2つのステップ

1.ログイン情報の開示ー資産の見える化
本人に残高と運用履歴を見せ、「このお金がどうやって育ってきたのか」を一緒に確認します。数字の変化だけでなく、積立の継続や市場の上下をどう乗り越えたかも含めて伝えるつもりです。
2.マネーリテラシーの継承ー意味と目的の共有
「これは君の将来のために育ててきたお金だよ」という意図を丁寧に説明し、
・なぜ投資をしてきたのか
・どんな方針で運用してきたのか
・複利がどれほど強力なのか
を理解してもらいます。安易に全額解約してしまわないよう、”お金を育てる”という視点を渡すことが目的です。

その前段階としての「お小遣い運用」

いきなり18歳で大きな金額を見せても、本人が扱いきれない可能性があります。
そこで我が家では、厚切りジェイソンさんの方法を参考にしながら、お小遣いの一部を自分で運用する練習を少しずつ始めています。
・小さな金額で投資の仕組みを体験
・成長するお金と消えるお金の違いを体感
・”自分のお金をどう使うか”を考える習慣づけ

まだ二人ともお金の計算はできませんが、「これを買うと、お小遣いの残りはいくらになるか」を一緒に考えたり、「700円は釣りグミ7個買えるくらいだよ」と、子どもがイメージしやすい”価値の物差し”に置き換えて伝えるようにしています。
こうした日々の小さな積み重ねが、金額の大小だけでなく「お金には選択肢がある」という感覚を育ててくれると感じています。
いずれ来る、18歳のバトンタッチをより意味のあるものできればと考えています。

まとめ|時間は味方、準備は万全に

未成年NISAの解禁をただ「待つ」のではなく、始まった瞬間に「最大効率で動けるロジック」を持っておくこと。
これが、子どもの資産を最大化しながらスムーズに制度移行を進めるための鍵だと考えています。
子供たちの最大の武器は、なによりも時間です。
その時間を無駄にしないために、今は特定口座で淡々と積み上げながら、新制度を迎え撃つ準備を整えていきましょう!

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