バリエーション豊か過ぎ!日本語の一人称

04 素敵日本ヲススメ隊

日本人は英語を勉強するときに、まず「I・My・Me・Mine」と呪文のように暗記させられます。
しかし日本語は、一人称が山のようにあるので、正直“使いながら覚えるしかない”という世界です…笑

日本のアニメが好きな方なら、きっと一度は思ったことがあると思います。
「このキャラは自分のことを”わたし”と言うけど、こっちのキャラは自分のことを”おれ”って言ってるな…?」
そう、日本語の一人称はキャラクターによってガラッと変わるのです。

日本語には、男女共通で使う一人称もあれば、男女で分けて使うものあり、さらに方言やキャラ性によっても使い分けるのです。

今回は、そんなバリエーション豊かな日本語の一人称をゆるく解説していきます。
一人称の違いからニュアンスを拾えるようになると、漫画やアニメのキャラクターの性格や気質が、より正確に理解できるようになるはずです。
気になる方はぜひ、ご覧ください。

英語版はこちら♪

一般的な一人称は「わたし」|男女共通の丁寧な一人称

日本語で一番よく使われる一人称は「私(わたし)」だと思います。
女性が使うイメージが強いかもしれませんが、実際にはビジネスシーンなど、かっちりした場面では男性も普通に使います。
年配の方は男女問わず「わたし」を使うことが多いですね。

「わたし」は丁寧で、教科書にも必ず登場する“基本の一人称”。
日本語を勉強する方は、まずこの「わたし」から覚えるのが安心です。

「わたし」の最も丁寧な使い方は「わたくし」

日常会話でも使う「わたし」を、さらに丁寧にした言い方が、同じ漢字を使う「私(わたくし)」です。
これは日常会話ではほとんど使われず、企業がお客様に向けて「わたくしどもは…」と話すような、フォーマルな場面で使われます。
ビジネスシーンでも使われることが多く、最も丁寧な一人称と言えます。

男性は「ぼく」という丁寧な一人称を使うことがある

男性は「わたし」のほかに「僕(ぼく)」という一人称を使うことがあります。
これはビジネスシーンでも使える、柔らかい丁寧さを持つ一人称です。

女性が「ぼく」を使うことはリアルではほとんどありません笑
使ってはいけないわけではないのですが、女性が「ぼく」を使うと、”ぼくっ娘(ぼくっこ)”というジャンルになってしまうんですよね笑

  • 世良真純(名探偵コナン)
  • シルフィエット(無職転生)
  • ディアンヌ(七つの大罪)

こんな感じで、女性が「ぼく」を使うと、一定の需要がある”可愛いキャラ枠”になります。
また、男の子は幼少期に「ぼく」を使うことが多いので、子どもらしさ・かわいらしさが出る一人称でもあります。

「おれ」は男性らしいラフな一人称

男性が日常会話でよく使うのが「俺(おれ)」です。
「ぼく」に比べるとラフで、男性らしさが強く出る一人称。
ビジネスシーンではあまり使われません。
リアルでは女性が使うことはほとんどないですね。

「ぼくっ娘」と同じように「おれっ娘」というジャンルもなくはないのですが、該当キャラはかなり少ないです。
それだけ“猛々しさ”や“男らしさ”が強い一人称と言えます。

一人称に「自分」ということもある

一人称に「自分(じぶん)」を使う人もいます。
ビジネスシーンでも使われることもありますが、どことなく上下関係が厳しい環境がイメージできます笑
部活や何かの部隊など、規律が求められる場面で使われる印象が強いですね。

自分の名前を一人称に使うと、幼いイメージに

子どもは自分の名前を一人称に使うことがあります。
「花子はね〜」のような使い方ですね。

大人でも自分の名前を一人称にする方はいますが、やはり幼い印象が出ますし、女性の場合は“ぶりっ子”っぽく見えることもあります。

様々なバリエーションのある一人称

ここからは、日常会話で使われたり、漫画やアニメのキャラクターが使う一人称のバリエーションを見ていきましょう。

女性が使う「あたし」

「あたし」という一人称は主に女性が使います。
丁寧な場面では「わたし」、日常会話では「あたし」という人も多いですね。
日本語の発音上、「わたし」と「あたし」は聞き分けが難しいこともあり、ビジネスシーンで「あたし」と言っても気づかれないことがほとんどです。

この「あたし」は、いくつかの派生形があります。

  • 「あーし」:『ミルキーサブウェイ』マキナ
  • 「あっし」:昔の人が使うような言い方
  • 「あたい」:『クレヨンしんちゃん』紅サソリ隊の女子高生たち

どれもキャラ性が強く出る一人称です。

年配の印象を受ける「わし」

「わし」は、年配の方が使う印象が強い一人称です。
キャラクターによっては、あえて“老成した雰囲気”を出すために使われることもありますし、方言で「わし」を使う地域もあります。

  • 『ワンピース』黄猿
  • 『チェンソーマン』パワー
  • 『呪術廻戦』天内理子

女性キャラが「わし」を使う例もありますが、大体作中で「言葉遣いが変」と言われていますね…笑

なぜか市民権を得ている女性の「うち」

元は関西圏の方言である一人称「うち」。
なぜか全国的に“女性の一人称”として浸透しています。

関西訛りがない人でも「うち」を使うことがありますし、ギャル系キャラが「うち」を使うイメージも強いです。
響きが可愛く、使いやすい一人称なのかもしれません。

訛りを表現する「おら」

『クレヨンしんちゃん』のしんちゃんや、『ドラゴンボール』の悟空は、「おら」を使います。
しんちゃんは都会の男の子ですが、悟空は山の中育ちの男の子です。

「おら」は“田舎者”“訛り”のイメージが強いため、そういったキャラクターに使われることが多い一人称です。
リアルでも、方言で「おら」を使う地域があります。

侍や昔の武家が使う「拙者」「某」

侍キャラや、武家の人たちは「拙者(せっしゃ)」「某(それがし)」という一人称を使ったりもします。
現代では使われませんが、歴史的な一人称としてアニメや漫画でよく登場します。

日本では“侍の言葉”というイメージが強いため、キャラクター性を出すために使われることが多いですね。

変幻自在の日本語の一人称|だからこそ伝わる微妙なニュアンス

今回紹介した一人称はあくまで基本的なもので、方言や地域によってもバリエーションは本当に様々です。
漫画やアニメのキャラクターによっては、造語のように作られた一人称が使われることもあります。

海外の方は覚えるのが大変かもしれませんが、日本人は一人称の違いで受ける印象がガラッと変わります。
この違いが分かるようになると、キャラクターの性格や気質、そして“微妙なニュアンス”がより深く伝わるはず。

日本の漫画やアニメが好きな方は、ぜひ一人称にも注目して作品を楽しんでみてください。
キャラの見え方がちょっと変わるかもしれません。

おまけ|地元では「わたし」→「わ」、「あなた」→「な」

私は東北出身ですが、地元の年配の方はかなりのズーズー弁です笑
両親があまり訛っていなかったので、幼少期から年配の方のヒアリングに苦労しました笑

先日帰省した際も、旅館の女将さんの訛りが聞き取れず、なんとなくで会話しました笑
私の出身地では

「わたし」→「わ」
「あなた」→「な」

と表現します笑
ある意味究極的に令和チックなのかもしれません笑
皆さんのお住いの地域にも、ちょっと変わった一人称はありますか?
ぜひ教えて下さい(*´꒳`*)

コメント

タイトルとURLをコピーしました