年度が切り替わる時期は、まさに引越シーズン。
そして引越しで一番頭を抱えるのは、やっぱり”初期費用”ですよね。
我が家もこれまでは、仲介業者さんに提示された金額をそのまま受け入れてきました。
「引越しってこういうものなんだろう」と思い込んでいたからです。
しかし、直近の引越しの際、実際に仲介業者さんと何度もやり取りし、初期費用を約14万円カットすることに成功しました。
今回は
・どの費用に交渉の余地があったのか
・どんなやり取りをしたのか
・どこまで減額できたのか
という部分について、実体験をもとに紹介していきます。
これから引越しを予定している方にとって、「ここは交渉できるんだ」「こういう伝え方なら通るんだ」という具体的なイメージが持てる内容になっていると思います。
少しでも参考になれば嬉しいです。
※この記事は2024年の体験をもとに書いたものです。
我が家が探していたのはファミリー向け賃貸物件

我が家では長女の小学校進学を控えていて、下の子の成長も考えると、「向こう10年は安心して住める家」をテーマに物件探しをしていました。
小学校高学年頃には、子どもたちの個室が必要になりますし、通学のしやすさや生活の利便性も大切です。
そのため、物件の条件としては次のような項目を提示していました。
・3LDK以上のファミリー向け賃貸
・駐車スペースあり
・小学校、中学校が近い
・公共交通機関が便利
・築10~20年程度
この条件に当てはまるのは、必然的にメゾネット物件や借家が中心でした。
実際にいくつか内見を行い、仲介業者さんに初期費用の見積もりを出してもらうところから、今回の交渉の実録が始まります。
仲介手数料・清掃料・火災保険・諸経費は交渉の余地あり!
初期費用の見積もりを見ると、当然のことながら様々な費用が盛り込まれまくっています笑
ここから、「いかに払わなくていい費用を交渉でカットしていくか」を考えていくことになります。
この見積もりは一度持ち帰り、冷静に交渉ポイントを見定めるのが大切です。
我が家も初期費用を受け取ったあと、「家族と相談したいので、数日お時間いただきます」と伝えて、一度持ち帰りました。
遠方への引越しの場合はリモートで仲介業者さんとやり取りをすることになりますが、その場合はメールでやり取りをし、記録を残せるようにしておきましょう。
見積書の中から「交渉できそうだな」と感じた項目は以下の通り。
・仲介手数料
・室内清掃料
・火災保険(自分で加入できるケースが多い)
・24時間サポートなどの諸経費
これらは、実際に我が家でも交渉して減額できた項目です。
では、ここから実際のやり取りを見ていきましょう。
仲介手数料は「相見積もり」を提示すると強い
仲介手数料は、不動産仲介業者さんに支払う手数料です。
法律で上限が決まっており、借主が支払うのは0~1か月分の範囲で交渉が可能です。
そしてこの仲介手数料の交渉で一番強いのが、「相見積もり」。
同じ物件を複数の仲介業者さんに見積もってもらうことで、”他社はもっと安い”という交渉カードを持つことができます。
【例】複数の仲介業者に同じ物件を相見積もりをしてもらう。
A社 ⇒「仲介手数料は賃料の1か月分です」
B社 ⇒「うちは0.5か月分でいいですよ」
この場合、A社に対して、「B社さんは0.5か月分と言っていますが、御社ではどうなりますか?」と交渉できるようになります。
我が家の実録:値引き合戦が始まった
我が家も実際に、複数の仲介業者さんに同じ物件で相見積もりを依頼しました。
すると、まさにこんな展開に。
A社 ⇒「では、0.5か月分まで頑張ります」
B社 ⇒「では、うちは仲介手数料無料にしましょう!」
完全に値引き合戦…笑
最終的には、A社さんがしぶしぶ「うちも無料にします…」と折れてくれて、仲介手数料は0円に。
当初は家賃1か月分で計上されていた仲介手数料が丸ごとカットされ、初期費用の大幅削減につながりました。
相見積もりを取らなくても交渉カードを切れる項目
相見積もりは効果抜群ですが、複数の仲介業者さんとやり取りをする必要があり、正直かなり手間がかかります。
「そこまで時間をかけられない…」という方も多いと思います。
そんな時に使えるのが、
「仲介手数料を無料にしてくれたら即決します」
という交渉カードです。
仲介業者さんにとって“即決”は大きなメリットなので、相見積もりがなくても 0〜0.5か月分まで下げてもらえるケースは十分あります。
また、最初から 「仲介手数料無料!」 を売りにしている仲介業者さんや物件検索サイトもあります。
手間をかけたくない場合は、そういったサイトから物件を探すのもひとつの方法です。
SNSのようにはいかない室内清掃料

SNSでは「ここが削れる!」とよく話題になるのが、この室内清掃料(ハウスクリーニング費用)です。
本来ハウスクリーニングや水回り清掃は、「次の借主のためにする整備」にあたるため、国交省のガイドライン上は、貸主負担が妥当とされています。
そのため、SNSでは、
「ガイドライン上、貸主負担なので特約から除外してください」
と主張すれば削れる、という投稿が多く見られます。
私も実際に交渉するまでは、この理屈が通ると思っていました。
しかし現実は…ファミリー向け物件は事情が違う
SNSでこの部分の交渉に成功している人の多くは 単身者向け物件 を契約しているケースが多いようです。
一方で、ファミリー向け物件はそもそも数が少なく、
「特約が飲めないなら別の物件をどうぞ」
と言われてしまうと、選択肢が一気に消えてしまいます。
実際、私も 「ハウスクリーニング費用は貸主負担では?」 と伝えたところ、
「ハウスクリーニング費用は支払う必要があるお金です。特約から除外はできません!」
と、貸主に確認することもなく即答で断られてしまいました…。
(この仲介業者さんとは、その後やり取りをやめました)
メールでやり取りをしていると、仲介業者さんの対応の丁寧さや誠実さも見えるので、リモート交渉のメリットでもあります。
室内清掃料は”削れない前提”で考えた方が現実的
冷静に考えると、敷金を預けているのに、内容が不明な室内清掃に高額な費用を支払うのは不思議ですよね…。
ただ、最近は 「室内清掃料を支払う代わりに、退去時の原状回復をゆるくする(敷金がほぼ返ってくる)」 という運用が増えているようです。
我が家がやり取りした仲介業者さんも、貸主に確認したうえで 「ここは削れないそうです…」 という回答でした。
業界全体の慣習が変わらない限り、 室内清掃料はカットが難しい項目 と言えるかもしれません。
どうしても特約で入ってくる場合は
・作業内容の明細をもらう
・実費精算にできないか相談する
など、条件を明確にしておくと安心です。
自分で加入することができる火災保険
火災保険は、契約書に提示された保険会社にそのまま加入してしまいがちですが、本来は自分で自由に選べる保険です。
補償内容が同じであれば、より負担の少ない保険を選ぶことができます。
ただし、集合住宅の場合は注意が必要です。
部屋ごとに保険会社がバラバラだと、建物全体で事故が起きた際に手続きが複雑になるため、管理会社が保険会社を指定しているケース があります。
そのため、まずは仲介業者さんに 「自分で選んだ火災保険に加入できますか?」 と確認してもらうのがおすすめです。
補償内容(特に賠償額)が同等であれば、 より安い保険に変更できる可能性があります。
我が家の場合:18,000円カット!
我が家も、希望する火災保険に加入できるか確認してもらったところ、管理会社から OKが出ました。
その結果、 火災保険料を約18,000円カット することができました。
火災保険は“見直しやすいのに見落とされがちな項目”なので、 初期費用を抑えたい方はぜひ確認してみてください。
24時間サポートや町内会費などの諸経費
契約によってこまごました費用が含まれていることがあります。
まずは「何に使われる費用なのか」を一つずつ確認してみましょう。
内容によってはカットできる可能性があります。
24時間サポートは”火災保険で代替できる”ケースも
物件によっては24時間サポートが自動的についていることがありますが、実は火災保険の付帯サービスで同じ内容をカバーできる場合があります。
その場合は、「火災保険で対応できるので、24時間サポートは不要です」と交渉する余地があります。
町内会費は”使途不明”のこともあるので要確認
町内会費も、なんとなく支払ってしまいがちな項目です。
しかし、悪質な管理会社だと 町内会費を名目にピンハネしているケース もあると言われています。
そのため、
・本当に町内会に支払われているのか
・何に使われている費用なのか
を確認するのがおすすめです。
我が家の場合:880円カット!
我が家が加入した火災保険には 24時間サポートが付帯 していたため、 仲介業者さんに相談したところ、 24時間サポート料(880円)をカット してもらえました。
一方で、町内会費については、ごみ集積所の利用など地域ルールに関わる部分だったため、今回はカットできず、そのまま支払うことにしました。
トータルで約14万円の初期費用削減に
では、最終的に我が家の初期費用がどうなったのかというと、次のようになりました。
・仲介手数料:賃料1か月分(約10万円) ⇒ 0円
・指定火災保険:30,000円/2年 → 12,000円/2年 ⇒ 約18000円カット
・24時間管理費:880円 ⇒ 0円
・日割り家賃の調整:入居日の関連で減額あり
これらを合計すると、初期費用だけで約14万円の削減になりました。
さらに、引越し業者も相見積もりを取ったことで、大手業者に比べて約7万円の節約に成功。
結果として、
当初50万円ほどかかると覚悟していた引越し費用が、合計21万円も削減できた
ということになります。
あくまで自由契約であるという認識を持つ

ここまで、引越しの初期費用について、我が家の交渉体験談を紹介してきました。
SNSでは、「払う必要のないお金は断ろう!」という投稿が多く見られますが、実際にはSNSのようにスムーズにいかない場面も多いのが現実です。
賃貸契約はあくまで自由契約。
契約内容は貸主・借主・仲介業者の合意で自由に設定できます。
つまり、
・条件をのめないなら契約不成立
・交渉しても通らないことがある
・その場合は別の物件を探すという選択肢も必要
というのは、ある意味”当たり前”の話なんですよね。
交渉したうえで、
どこまで条件を飲むのか、どこで引くのか
その落としどころを決めるのは自分自身です。
借主負担が横行している現状もある
残念ながら、
本来は貸主負担であるべき費用が、借主側に回されているケース
は今も多く存在します。
業界全体が適切な契約を結ぶ方向に変わっていかない限り、
知識のない借主が不利な条件を飲まされてしまう状況は続いてしまうでしょう。
だからこそ、「どこが自分で負担すべき費用なのか」を正しく理解しておくことが大切です。
最後に
この記事が、初期費用の減額交渉をするうえで、
・交渉できる項目
・SNSとのギャップ
・実際の交渉の流れ
を知るきっかけになり、皆さんが納得のいく契約を結ぶための”判断材料”になればうれしいです。
おまけ|頼りになる我が家の営業マン
私は普通の主婦なので、交渉ごとは胃がキリキリして仕方がないのです笑
日中はしょーちゃんが仕事なので、仲介業者さんへの条件提示やリモート内見、最初の交渉のとっかかりは私が担当していたのですが…
もう、しんどいしんどい笑
仲介業者さんって営業トークが巧みで、ついうっかり感情移入してしまったりして、「え、これって断わるの悪いよな…」「こんなに相談に乗ってくれたのに…」みたいなマインドになりがちでした笑
そのあたり我が家のしょーちゃんは、優秀な営業マン。
「じゃあ、ここもう少し頑張れます?」
「それなら別の業者さんにお願いしたいですね」
と、交渉をズバズバ進めていくので、半沢直樹を間近で見ているような気分でした笑
こういう場面で、社会の荒波に揉まれ続けてきたしょーちゃんのたくましさを感じて、「頼もしすぎる…」と密かに感心していたのでした…笑



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